ドル円155円・ダウ最高値・原油急落。2025年11月、世界市場が動いた!

FX王子2025年11月13日の海外市場では、米国政府機関の閉鎖解除見通しを受けて投資家心理が大きく改善しました。
NYダウが史上初の48,000ドル台を突破し、ドル円も約9か月ぶりに155円台へと上昇。
円安・株高の流れが一気に広がり、リスクオンムードが強まっています。
一方で、WTI原油価格が58ドル台に急落するなど、エネルギー市場には新たな懸念も。
為替・株式・原油といった主要マーケットが大きく揺れる中、投資家に求められるのは「冷静な情報分析」と「戦略的対応」です。
本記事では、ドル円・米国株・原油・日本株の4つの重要ニュースを整理し、今後の注目ポイントや投資戦略のヒントをわかりやすく解説していきます。
ドル円155円台突破|日銀の慎重姿勢と米政府再開が円安を加速


ドル円相場は一時155.04円を記録し、2月以来の高値を更新。
背景には、植田日銀総裁の慎重な発言と米政府機関再開見通しの2つの要因があります。
- 植田総裁は「物価は2%に向け緩やかに上昇している」と述べるに留まり、利上げに慎重姿勢を維持。
⇒ 12月利上げの観測は40%程度に低下。円売りが進行。
- 米下院がつなぎ予算案を可決し、112日間続いた政府閉鎖が解除へ。
⇒ 経済データ再開見通しがリスクオンムードを後押し。
結果として円安が加速し、ユーロ円も180円台に接近。
輸出関連株を中心に買いが入り、TOPIXが連日で最高値を更新しました。
注目ポイント:
- 155円台が定着すれば、2024年の介入ライン(160円前後)接近も現実的に。
- 12月の日銀会合(17〜18日)での政策判断が焦点に。
NYダウ、史上最高値を更新|48,000ドル突破でリスクオン継続


米株市場ではダウ平均が48,254ドル(+326ドル)と4営業日連続の史上最高値。
政府再開により、投資家心理が大幅に改善しました。
- ヘルスケア・金融株が大幅上昇。
- S&P500も6,850ポイントで最高値を更新。
- 一方、ナスダックはAI関連株の調整で反落。
米連銀のボスティック総裁が「急速な利下げを行うべきではない」と発言し、過度な緩和期待を抑制。
それでもリスク選好の流れは続いています。
市場への影響:
米株高が日本市場にも波及し、日経平均・TOPIXともに上昇。
円安と株高が同時進行する理想的なリスクオン相場です。
今後の焦点:
- 政府再開後の雇用統計・CPIの発表内容。
- 年末にかけた“クリスマスラリー”の動きに注目。
原油WTIが急落|OPEC月報で需給緩和懸念が浮上


WTI原油は1バレル=58.49ドル(-4.2%)と3週間ぶりの安値。
OPECが2025~2026年の供給過剰見通しを発表し、売りが強まりました。
- 非OPEC産油国の増産予測が上方修正。
- 世界市場は日量50万バレルの供給過剰に転換。
- IEAも2026年の供給余剰を警告。
その一方で、金先物は4,213ドル(+2.4%)と反発。
金利低下により安全資産への需要が高まっています。
今後の注目点:
- OPECプラスの12月会合で増産延期となるか。
- 中国経済の回復スピードと米シェール生産動向が鍵。
TOPIX、4日連続最高値更新|円安で輸出株に追い風


13日の東京市場ではTOPIXが3,381.72(+0.7%)で4営業日連続の最高値。
日経平均も51,281円(+0.4%)と堅調推移を見せました。
上昇を主導したのは、円安の恩恵を受ける輸出関連株(電機・機械)と金融株。
三菱UFJ、日立製作所、アドバンテストなどが上位を占めています。
市場全体の約6割の銘柄が上昇しており、バリュー株への資金流入が加速。
一方、ソフトバンクGは続落し、バリュエーション懸念が残ります。
注目ポイント:
- 円安+米株高の相乗効果で日本株は上昇基調。
- バリュー株シフトが続くかが今後の焦点。
- 年末のポートフォリオ調整期にも注目。
今後の注目テーマまとめ


| 注目項目 | ポイント |
|---|---|
| 為替介入の可能性 | ドル円が160円に近づく中、財務省の対応注視 |
| 米経済指標 | 雇用統計・CPIがFRB政策判断のカギに |
| 日銀会合 | 12月17-18日の政策変更の有無 |
| 原油価格 | 60ドル割れ継続ならエネルギー株に影響 |
| 年末ラリー | 米株上昇が日本市場に波及する可能性 |
市場の変化をチャンスに変える


米政府の再開やダウの史上高値は世界市場に安心感をもたらしました。
しかし同時に、ドル円155円突破は輸入コストの上昇を招き、生活面にも影響を与えます。
また、原油急落はガソリン価格下落という恩恵がある一方、資源企業の収益にはマイナス要因。
投資判断では「短期的なリスク」と「中長期のトレンド」を切り分けることが重要です。
今のようなボラティリティの高い相場こそ、冷静な情報分析とリスク管理が成功の鍵となります。
おわりに|最新情報を武器に賢く資産を守る時代へ





以上、2025年11月13日時点の海外FX・投資市場ニュースをお届けしました。
市場は常に変化し続けます。短期の値動きに一喜一憂するのではなく、「長期視点 × 情報収集 × リスク管理」を軸に賢く資産を運用していきましょう。
FX編集部では、今後も投資家の皆さまに最新かつ実用的な情報を発信していきます。
本日も安全で有意義なトレードをお楽しみください。
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