ナワイー生誕585年を記念し、日ウズベキスタン友好を深める献花式

SHINTARO KATAOKA2026年2月9日、この日、ウズベキスタン共和国駐日大使館よりムクシンクジャ・アブドゥラフモノフ大使をはじめとする一行が創価大学に来学し、キャンパス内に設置されているアリシェール・ナワイー像へ献花を行いました。
2月9日は、ウズベキスタンが誇る大詩人アリシェール・ナワイーの生誕日。
1441年に誕生したナワイーは、今年で生誕585年を迎えます。
創価大学、池田記念講堂の前庭に佇むナワイー像の前で行われた献花式は、両国の友情と文化交流の歴史をあらためて感じさせる場となりました。
アリシェール・ナワイーとは何者か?

アリシェール・ナワイー(1441年〜1501年)は、ウズベク文学の礎を築いた人物として広く知られています。
しかし彼の功績は文学だけにとどまりません。
- 詩人
- 学者
- 音楽家
- 書家
- 政治家
と、多方面で才能を発揮しました。
政治の分野では、争いの調停や減税政策を通じて民衆の暮らしを守り、さらには私財を投じて慈善活動や学術支援を行いました。
その精神性と行動力は、現代の中央アジア社会においても強い影響を与え続けています。
今なお多くの市民から敬愛される理由は、「言葉」だけでなく「実践」で人々に寄り添った人生にあります。
ナワイー像設置の背景

この像が創価大学に設置されたのは2004年3月26日。
創立者・池田大作先生が、これまでのスピーチなどでナワイーをはじめ中央アジアの偉人たちの思想や詩を紹介してきたことがきっかけとなりました。
それに応える形で、当時のウズベキスタン大統領イスラム・カリモフ氏より寄贈の提案がなされました。
除幕式には、
- ウズベキスタン最高会議関係者
- 芸術アカデミー総裁
- 像の制作者
らが来日し、大統領からのメッセージも届けられました。
この像は単なる芸術作品ではなく、日ウズベキスタン友好の象徴として建立されたのです。
学長が語るナワイー精神の現代的意義

献花式では、鈴木美華学長が次のように述べました。
世界が分断へと向かう時代にあっても、ナワイーの精神は色あせることなく私たちに語りかけています。
人々の幸福を願い続けたその生き方から学び、教育・文化・平和の交流をさらに広げていきたい。
対立や緊張が世界各地で続く現代において、ナワイーの思想は「共生」のヒントを示していると言えるでしょう。
ウズベキスタン出身学生による詩の朗読

式典では、創価大学に在籍するウズベキスタン出身の学生がナワイーの詩を朗読しました。
母国語で響く詩の言葉は、会場に静かな感動をもたらしました。
文化や国境を越え、言葉が人と人を結びつける瞬間でもありました。
大使のメッセージ|共通の価値観

ムクシンクジャ大使は次のように述べています。
ウズベキスタンと日本は、人間の尊厳を重んじ、知識や文化を大切にする国である。
ナワイー像は、その共通理念を形にした友情の象徴である。
さらに、創価大学が長年にわたりウズベキスタンの学生を温かく受け入れてきたことへの感謝の意も表明されました。
教育交流の積み重ねこそが、両国関係をより強固なものにしているのです。
ナワイー像に刻まれた言葉

像の台座には、次の一節が刻まれています。
全ての人々よ 憎しみあうことなかれ
互いによき友人たれ
友情は人のなすべき道なり
この言葉は、600年近く前に生きた詩人のメッセージでありながら、現代社会にも深く響きます。
まとめ|文化がつなぐ未来

今回の献花式は、歴史的人物を称える行事であると同時に、未来志向の文化交流でもありました。
教育を通じて育まれる友情、
詩や思想を通じて広がる理解、
そして若い世代が担う国際交流。
ナワイー像は、単なる記念碑ではありません。
それは、両国の友情と人間尊重の精神を未来へつなぐ象徴なのです。
これからも、教育と文化を軸にした日ウズベキスタン交流のさらなる発展が期待されます。
おわりに|友情と文化が未来をつくる

SHINTARO KATAOKAナワイー像への献花は、単なる記念行事ではありませんでした。
それは、日本とウズベキスタンが大切にしてきた「人間尊重」「知の探究」「文化交流」という価値を再確認する時間でもありました。
600年近く前に生きたアリシェール・ナワイーの言葉は、分断や対立が目立つ現代社会においても力強く響いています。
憎しみではなく友情を、争いではなく対話を。
その精神は今なお色あせることがありません。
教育の場から広がる国際交流は、未来を担う若者たちの可能性を大きく育てます。
今回の献花式を通じて、両国の絆はさらに深まり、新たな交流の一歩が刻まれました。
文化が人をつなぎ、人が未来をつくる。
ナワイー像は、その希望の象徴として、これからも静かに私たちを見守り続けることでしょう。
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